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戦争の反対語は対話 “語り継ぐ”から“語り合う”へ 暗闇の中で平和を考える

2025.06.26 11:40

 ウクライナ、ロシア、イスラエル、ガザ、イラン、そしてアメリカ。日本の報道に毎日登場する国だけを見ても、戦争が“日常”と化している世界。平和はまさに“暗闇”の中で手探りする状態だが、このイベントの“暗闇”は隠喩ではない。

 完全に光を遮断した“純度100%の暗闇”の中で、1945年8月6日以前の“ある一日”を追体験する「平和のためのダイアログ・イン・ザ・ダーク〜PEACE IN THE DARK(ピース・イン・ザ・ダーク)」(ダイアローグ・ジャパン・ソサエティ・東京)が、7月5日(土)〜8月31日(日)の期間、東京のダイアログ・ダイバーシティミュージアム「対話の森」で開催される。被爆80年を迎える広島との連動企画。予約はWEBサイトからの事前予約制。料金(税込み)は、大人4950円、学生2750円、小学生550円。

 参加者は民家を訪れ、当時使われていた品々に触れながら、戦時下の暮らしや人を思う静かな気持ちに触れ、戦争の悲惨さだけでなく、誰かの無事を祈る日常の営みを感じるイベントだ。多くの人にとって戦争や戦後復興は、身近に体験を聞く機会がない過去の出来事になりつつある。戦争を知る世代と知らない世代の断絶を乗り越えるために、終戦の年である1945年と2025年をつなぎ、今を生きる私たちが戦争から現在に至るまでを改めて考え、次の時代に必要なものを見いだすことを目指している。

 広島市では、8月2日(土)〜11日(月・祝)に旧日本銀行広島支店で開催。旧日本銀行広島支店は、原爆投下後の混乱の中で「日銀の奇跡」と呼ばれる出来事が生まれた場所。通帳も印鑑も失った市民の自己申告を信じて預金を払い戻したという対応は、「人と人との信頼が社会を動かす力になりうる」ことを示す象徴的なエピソードとして語り継がれている。広島の体験者数は約640人。料金は無料。予約はWEBサイトからの事前予約制(7月1日〜チケット予約スタート)。

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