
何でもまずはアイデアから。こんなことがしたい、これがあったら便利。実現できるか否かを検討するのは次の段階だ。東京都日野市は、若者と地域がともに未来をつくる実践型プログラム「日野市妄想実現課」の第2期をスタートした。高校生以上29歳以下の若者たちが、“妄想実現課研修生”として自らが取り組みたい「問い」と地域課題をつなぎながらプロジェクトを生み出す試みだ。
今年度は、オンラインでプロジェクト案を公開し、市民と共にアイデアをブラッシュアップ。さらにクラウドファンディングを活用して、資金調達にも挑戦するという。現在、3つのチームがそれぞれの問いをもとにプロジェクトを構想中。たとえば、「思わず寄り道したくなるような、みんなの知恵袋が集まるような場所を作るには?」という問い。空間活用・“寄り道したくなる”場づくりがテーマだ。想定アウトプットは、空き家や空間のリノベーション案、“寄り道したくなる”動線設計やイベント企画など。
「日野市をバズる街にするには?」という問いもある。日野市の魅力発信・SNS・市民参加型PRをテーマとし、30秒動画企画やフォトスポット、“第二のふるさと認定証”などが想定アウトプット。ワークショップやオンライン市民投票の実施なども調整中だ。