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5月病に負けない朝習慣 “たった3分歩くだけ”の心身リセット術

2025.05.03 07:30

5月病と歩行習慣の関係“朝の3分散歩”で自律神経と心のバランスを整える
ゴールデンウィークが明けると、気だるさや心の揺らぎを感じやすくなります。
とくに主婦の方は4月の新生活の波に飲まれ、気づかぬうちに気力・体力を消耗してしまっていることがあります。
5月に入って少し落ち着いたはずなのに、朝がつらい、家事に集中できない、なんとなくイライラする--これは、典型的な「5月病」のサインです。
5月病は「環境の変化によって自律神経が乱れた状態」とされており、医学的には適応障害や軽度のうつ状態と分類されることもあります。
この時期に「交感神経(=活動モード)」と「副交感神経(=リラックスモード)」の切り替えがうまくいかなくなると、気持ちも体調も不安定になりやすいとされています。
重要なのは、このバランスを保つ“起動スイッチ”を持っておくことです。
その役割を担うのが、「セロトニン」と呼ばれる脳内物質です。
セロトニンは、精神の安定、自律神経の調整、睡眠の質の向上などに関係しており、日光を浴びたり、リズム運動をすることで分泌が促されるとされています。
東邦大学・有田秀穂名誉教授の研究では、「一定のリズムで身体を動かすこと」がセロトニン神経を活性化させると報告されています。
特に「朝の光を浴びながら3分間歩く」というシンプルな行動が、自律神経を安定させる有効な手段として紹介されています。
3分間なら、誰でもできる。
これが、朝の3分散歩の最大の強みです。
洗濯物を干す前、ゴミ出しのついで、子どもの見送りの帰り道。
この3分間を“自分のため”に意識して歩くだけで、頭も心も整い始めます。
短くてもいい、続けることが大事です。
さらに効果を高めたい方におすすめしたいのが、歩き方の工夫です。
足裏の「人差し指・中指・薬指」に軽く重心を乗せて歩くと、ふくらはぎの筋肉がしっかり動き、脚全体の巡りがスムーズになります。
ふくらはぎは“第二の心臓”と呼ばれ、血流やリンパの流れに深く関与しています。
朝のうちにここをしっかり動かしておくことで、その日1日の体調や巡りが整いやすくなります。
「親指重心」の歩き方が習慣になっている方が多いですが、指3本に重心を乗せると自然と体の軸が安定し、姿勢も整います。
歩き方を少し見直すだけで、夕方の脚の重さや腰まわりのハリに変化を感じる方も少なくありません。
特別な準備はいりません。
ウェアも靴もそのままでいい。3分だけ、玄関から歩き出せばいいのです。
朝の3分を「自分のための時間」として確保する。
それが、自分のリズムを取り戻す第一歩です。
毎日が慌ただしいからこそ、少しだけ立ち止まって、自分の足音を確かめてください。
その小さな一歩が、心と体、そして暮らし全体を整えるきっかけになります。

<筆者略歴>

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